一ノ谷博士のIT四方山話

元パソコンサポーターです。IT関連のテーマを中心に書きます。

マイナンバーがやってくる。⑩

マイナンバー(個人番号)と個人の生活とのかかわりについての6回目です。


マイナンバー制度では一ノ谷博士(仮名)が死んだ後も、博士のマイナンバー(個人番号)は半永久的に残ることになります。
ただ、この際に疑問となるのが、死後のマイナポータルの扱いです。

一ノ谷博士(仮名)の個人番号が死後も使われ続けるのなら、それに関する情報をマイナポータルで見ることができるのでしょうか。

もしできるのならば、誰がどのようにして閲覧できるようにするのでしょうか。
見られないとすれば、一ノ谷博士(仮名)の死後、マイナンバー(個人番号)が適正に使用されていることを、誰がどのようにして保障するのでしょう。
こうした問題に関しては、まだ十分に議論されていません。

マイナポータルは、現時点では「本人」の閲覧しか想定しておらず、本人が死亡した後、あるいは何らかの理由で本人が閲覧不能になった場合について、十分に検討していないからです。

マイナポータルとは。
行政機関がマイナンバー(個人番号)の付いた自分の情報をいつ、どことやりとりしたのか確認できるほか、行政機関が保有する自分に関する情報や行政機関から自分に対しての必要なお知らせ情報等を自宅のパソコン等から確認できる仕組みのことです。
この仕組みは平成29年1月1日から利用できるようになります。
その際には個人番号カードが必要になります。