一ノ谷博士のIT四方山話

元パソコンサポーターです。IT関連のテーマを中心に書きます。

一ノ谷博士が独断解説 ウルトラQ 五郎とゴロー

 富士山が望める場所に海上ロープウエィがある。
いつもと変わらぬのどかな一日だったはずだが突然、前方に巨大な猿が現れた。

 

ナレーションでは甲状腺ホルモンのバランスが崩れると人は異常な発達を示すことがあるというがそれにしてもこれはどうだろうか。

物語の舞台は野猿観察研究所である。
ここに、しばらくぶりで、ふたりの研究者が訪れる。
仕事を始めようとして部屋の中が荒らされているのに気がつく。

留守番をしていたのは若い男である。
彼は人と会話をするのがうまくないようだ。

研究員のひとりは部屋が猿に荒らされたことを怒って「山猿が」という発言をするが野猿の研究員の発言とは思えない。

若者は五郎という名で猿はゴローという名前らしい。
ゴローはあくまでも変わった食べ物を摂取したことによって巨大化したニホンザルのはずなのだがまるで昔見た映画のキングコングのような振る舞いをする。
不思議だ。

五郎はゴローの食糧を確保するために盗みをはたらいて逮捕される。
ゴローはいなくなった五郎を探してまちに降りる。
至って自然な成り行きである。
しかし、猿のそのような行動が許容されるはずがない。

その後、五郎は釈放され、ゴローに眠り薬の入ったミルクを飲ませる。
もちろん、五郎はそのことを知らない。
ゴローは眠ったまま南方の島に送られる。
だまし討ちのような形でゴローと別れさせられることになった五郎の嘆きは深い。

ウルトラQが単純なハッピーエンドで終わるお話しではないことは今の私はよくわかっているのだが、この物語の終わり方を見た小学生の時の私はどう思っただろうか。
残念ながら記憶していない。

この物語を見た後に、アメリカ映画のキングコングキングコング対ゴジラに出てきた怪獣と比べてみたがだいぶ様子が違うことは確認できた。