一ノ谷博士のIT四方山話

元パソコンサポーターです。IT関連のテーマを中心に書きます。

マイナンバーがやってくる ②

マイナンバーがやってくる ② 2015年10月22日  

マイナンバー制度の目的の一つに国民各人の所得の正確な把握というものがある。
つまり、徴税の強化が目的になっているのである。
マイナンバー制度は、扶養家族の所得、サラリーマンの副業、子どものアルバイト、資産(預貯金、不動産)の把握に利用される。

これらの事柄を知ったうえで、まず、私の知り合いたちに、子供が年間にアルバイトで得た収入の総額がいくらになるか聞いてみた。
すると誰も知らないという予想通りの返事があった。
例え、アルバイトといえども年間の収入が20万円を超えると確定申告が必要になる。
子どものアルバイト代の総額を知らないでいると、マイナンバー制度が実施に移される来年以降は、親のところに税務署から追徴課税の知らせが来るかもしれない。

会社に副業をしていることがばれる心配をする向きもあるようだが、そのような場合には副業先に、マイナンバーを提出せず、自分で納税をする「普通徴収」を選択すればよい。今のところ、マイナンバーを申告しなくても罰はない。

また、株、投資信託や外貨取引などの資産運用は副業とはみなされない。
ただし、オークションやアフィリエイトなど、主体的に事業をしていると思われる場合や、継続的にビジネスをしている場合などは副業に当たるとみなされることがある。

マイナンバーがやってくる①

マイナンバーがやってくる」というタイトルで18回にわたって、他ブログに掲載した記事です。
最近、ニュースで流れることもめったになく、マイナンバーって何だっけと聞かれることも増えたので、ここに再掲します。
 
マイナンバーがやってくる① 2015年10月15日
今年の10月5日から12ケタの番号がかかれた書類の入った簡易書留が各家庭に配布され始めた。
福岡市内の各家庭には11月に入ってから届き始めるようだ。
 
このマイナンバーという12ケタの番号は、国が市民一人ひとりの情報を一元的に管理するために考え出したものである。
だから、マイナンバーの番号がついたICカードを手に入れたとしても、ただちに市民生活の利便性が向上するわけではない。
 
国は身分証明書としても使えるといっているが、紛失した場合や、カードの裏側に書かれているマイナンバーが漏えいした時のことを考えると持ち歩かずに家の中の第三者に見つけられない所に隠しておくのがいいだろう。
 
もう少し詳しく説明しよう。
 
マイナンバー法(正確な法律名は「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」である)では、19条に、この法に定めがある場合を除いては何人たりとも他人にマイナンバーを教えてはならないと定めている。
 
もし、ICカードの裏を見られて、マイナンバーを他人に知られたら、見られる可能性があるのに持ち歩いたという理由で管理不行き届きを責められるかもしれない。
 
このように、たとえ自分の自由意思であっても知り合いや友人、その他の人にマイナンバーを教えてはならないことになっている。
ただし世帯を同一にするものについては必要に応じて教えていいことになっている。
 
マイナンバーは取り扱いに注意が必要で、めんどうなものである。
もし、誰かにマイナンバーを聞かれた時には、法律のどの条文に基づいて聞いているのか確認してみよう。

世界大戦争

 ここ数年の間、11月3日頃にはゴジラをはじめとする東宝特撮映画を見るようにしている。
知っている人も多いだろうが58年前、昭和29年の11月3日に「ゴジラ」が封切られた。
私は11月4日生まれなので、ゴジラより1日若いということになる。勝手にゴジラとは縁があると思いこむことにして、この日が近づくと東宝特撮映画を1本見ることにしている。

世界大戦争昭和36年公開。監督松林宗恵
主演はフランキー堺である。
テレビドラマ「私は貝になりたい」で戦犯として理不尽な運命に翻弄される小市民を演じて絶賛されている。

この映画にはゴジラをはじめとする怪獣は一匹も出てこない。
時代背景としてはこの映画が公開される前の年には日米安全保障条約をめぐって、国内世論が沸騰している。
また、ソビエト連邦領空内でアメリカのU2偵察機が撃墜される事件がおきている。
米ソ間で核戦争が起きても不思議ではないと誰もが考えていた冷戦さなかに作られた映画である。

この映画ではフランキー堺の一家を通じて庶民のささやかな幸せとそれを無惨に踏みにじる核戦争の恐怖を描いている。

第2次世界大戦が終わったあと、世界は安定を取り戻したように見えたが水面下では同盟国と連邦国の間では軍事的緊張が高まっていた。
同盟国と連邦国のどちらがアメリカでどちらがソ連だろうかと考えたのだがあまり意味はない。
どちらの国も積極的に核戦争をしたがっていたとは思えないのに、結局回避することができずに戦争が始まってしまう。
水爆を撃ち合う戦争の結果は悲惨である。
水爆の灼熱で溶解した国会議事堂が映るラストシーンを見ると生き残ったものがいるとは想像できない。
核戦争が起きたあとでも生き残った人間がいて、マシーンと戦うような映画を作るアメリカは考えが甘いと思う。
核戦争は街を破壊するだけではなく、環境を一変させてしまうのだからゴキならともかく人間が生存できるはずがない。
この映画は名作だと思うのだがそれを描く筆力がないのを残念に思う。

一ノ谷博士が独断解説 ウルトラQ 2020年の挑戦

 防空司令部の現場責任者が戦闘機にスクランブルの指令を出す。
見たことのある顔だが彼は将来、科学特捜隊のムラマツ隊長になる。

戦闘機は飛来したUFOにあっさりやられてしまう。
かれは上司に報告するのだが皆、事実を受け入れようとしない。
部下の報告をおとぎ話だと言うような連中ばかりでは必要なときに必要な仕事ができないに違いない。
 
現実の世界では、それなりではあるが状況を記録する機器があるのだからこのような反応を上司たちが示すことはないだろう。
そう思いたい。
 
その後、怪事件が続く。

プールの飛び込み台から飛び込んだ男が空中で消失する。
他にも人が目撃者の前で消失する事件が多発する。

これらは皆、「2020年の挑戦」という小説の筋立て通りらしい。

人が消える前には奇妙な液体が出現し、その液体にふれた人は消滅する。
「2020年の挑戦」という小説が述べているところでは液体は可燃性でケムール人の意志に従って動く。
 
ついでに言えばケムール人の発する音声はキングギドラの引力光線の音と同じで、科学特捜隊司令部の電話の呼び出し音とも一緒である。
 
「2020年の挑戦」という小説を書いた人物は番組には登場しない。
残念。
この事件には科学的な説明ができる可能性がある一ノ谷博士は登場しない。
何故だろう。
見解を聞きたいものだ。
 
2020年まで、あと3ヶ月ほどである。
ケムール人の侵略が楽しみである(笑)

無線LANのSSIDが文字化けしている為に印刷ができない。

プリンタを無線LANで使えるようにしてほしいという依頼を受けた。
依頼人夫婦で設定をしてみたがうまくいかなかったということだ。
パソコンはWindows7で、プリンタはエプソン、無線LANルータはAirMacである。
 
この依頼を受けた時点ではAirMacの実物がどのようなものかぴんと来なかった。
しかし、パソコンはAirMac経由でインターネットにつながっている。

通常パソコンを無線LAN経由でプリンタをつなぐ場合、SSIDと暗号化キーさえわかっていれば無線LANルーターが何であろうと問題にならない。
 
暗号化キーは何度も設定にチャレンジした依頼人が暗記していた。しかし、なぜかSSIDは文字化けしていた。
依頼人の話では相方がSSIDの文字列を変更したらしい。
とりあえず、CDからWindows7に対して、ソフトウエアをインストールした。
 
AOSSは利用できそうにないと思ったので、設定の途中でプリンタとパソコンをUSBで接続する方式を選んだ。
通い慣れた道というやつで作業は順調に進んでいると思った。
しかし、そうではなく途中でSSIDのリストが表示され、選ぶようにいわれた。
そこには文字化けした文字列はなかった。
 
やむなく一番上にある電波が一番強いと思われる英字で書かれたSSIDを選んだがもちろんプリンタは無線LANに接続されない。
 
しかたなくAirMacについて調べることになった。
「AirMac 設定 SSID」という文字列でググるとWindows用の設定ソフトがあることがわかった。
 
これをダウンロードして起動するとSSIDが依頼人の名前をはじめとする仮名漢字の文字列だということがわかった。
この文字列を依頼人の許可を得て、英字に変更した。
 
その後、プリンタの設定を行うと無線LANについては全自動で進んだ。
 
SSIDは変更可能だが仮名漢字の文字列にするのは避けた方がいいのではないだろうか。
無用なトラブルで悩むことになる。

一ノ谷博士の独断解説 ウルトラQ 「あけてくれ!」

 ウルトラQの「あけてくれ!」を見た。
1960年代にTVで放映されるはずだったのにスポンサーの都合とやらで放映されなかったらしい。

このTV番組のDVDに収録されたわけだがなるほど子供にはむいていないのがよく分かる。
 
生活に疲れている連中が現実から逃避する話である。
 
私はこの番組のファンでよく見ていたわけだがもし放映されていたとしても小学生の自分にはよく理解できなかっただろう。
 
 現在のTV番組の内容の痴呆ぶりと比べると当時の番組の脚本のできの良さに改めて驚く。
 
さわりを少しだけ書いておこう。
 
 夜中に音もなく空を飛ぶ列車を一平君(ウルトラQのレギュラー登場人物)は目撃する。
その後、彼を置いてきぼりにした二人(同じくウルトラQのレギュラー登場人物)は道路に倒れている男を見つけた。
その男はウルトラQ「2020年の挑戦」の最後のシーンで虹色の水たまりに足を入れて消えてしまった刑事だが今回の話とは関係ない。
 
この男は踏切を通過する列車を見て「あけてくれ」と叫びだす。
出だしはこんな感じである。

エクスプローラーからデバイスドライバを削除したためにUSBメモリが使えない。

 
 筆ぐるめの住所録と家計簿マムのデータをXPが動いているパソコンからVISTAが動いているパソコンに移してほしいという依頼を受けた。
世の中にはケーブルとソフトを使ってパソコン間でデータを転送する引っ越しソフトなるものがあるが筆ぐるめと家計簿マムを自動的に転送できるとは思われない。
 
そこで私は引っ越しに使うために、USBメモリーを準備した。
要するに筆ぐるめと家計簿マムのデータのバックアップを取り、VISTA上の同じソフトに読み込ませればいい。
そう考えて、XPのパソコンにUSBメモリーを接続した。
 
モリーには赤いランプがついた。
しかしパソコンには変化がない。
普通ならドライバを読み込んでいますとか、使う準備ができましたなどと表示されるのだが何の音沙汰もない。
 
スタートからマイコンピュータを開いてみたがUSBメモリーは認識されていない。
依頼人に話を聞いてみるとパソコンの速度が遅いので、ソフトを削ったらしい。
その結果、依頼人はXP上のデータをCDに焼こうとしたができなかった。
インターネットにもつながらない。
住所録を印刷しようとしたがこれもできなかった。
 
話を聞きながらデバイスマネージャーを開いてみようとしたが何も表示されず真っ白だった。
依頼人は私に依頼する前に、パソコンメーカーのサポートセンターに相談してリカバリーをするように言われたらしい。
デバイスドライバーを削除しまくった人には初めて出会った。
さて困った。
 
いろんな事ができないがXPは起動している。
筆ぐるめも家計簿マムも動く。
CDが使えなければソフトもインストールできないと私がぼやくと依頼人はトレイに音楽CDを入れた。
きちんと認識している。
そこで、ubuntuという名前のLinuxをCDからブートして、USBメモリーにデータをコピーすることにした。
 
ubuntuは優れものでXPで保存されたデータをUSBメモリーにコピーすることができる。
ubuntuが正常に起動することを確認した後に、XP上で筆ぐるめと家計簿マムのバックアップを取った。
これをフォルダに保存し、ubuntuを使ってUSBメモリーにコピーすることはうまくいった。
USBメモリーをVISTAが起動しているパソコンに刺して、筆ぐるめに読み込ませる。
読み込んでくれない。
なんとVISTAで動いている筆ぐるめの方がバージョンが古い。
当たり前だが古い筆ぐるめは新しい筆ぐるめの保存形式を知らない。
家計簿マムはこの様な問題はなくバックアップを読み込んでくれた。
やむなく、XPに戻り、住所録をCSV形式に保存しなおした。
 
パソコンの速度が遅いからといって、闇雲にソフトを削除したら高いものにつく。
くれぐれもHDDの中をエクスプローラーで覗いて削除するようなまねはしないようにお願いしたい。