一ノ谷博士のIT四方山話

元パソコンサポーターです。IT関連のテーマを中心に書きます。

マイナンバーがやってくる①

マイナンバーがやってくる」というタイトルで18回にわたって、他ブログに掲載した記事です。
最近、ニュースで流れることもめったになく、マイナンバーって何だっけと聞かれることも増えたので、ここに再掲します。
 
マイナンバーがやってくる① 2015年10月15日
今年の10月5日から12ケタの番号がかかれた書類の入った簡易書留が各家庭に配布され始めた。
福岡市内の各家庭には11月に入ってから届き始めるようだ。
 
このマイナンバーという12ケタの番号は、国が市民一人ひとりの情報を一元的に管理するために考え出したものである。
だから、マイナンバーの番号がついたICカードを手に入れたとしても、ただちに市民生活の利便性が向上するわけではない。
 
国は身分証明書としても使えるといっているが、紛失した場合や、カードの裏側に書かれているマイナンバーが漏えいした時のことを考えると持ち歩かずに家の中の第三者に見つけられない所に隠しておくのがいいだろう。
 
もう少し詳しく説明しよう。
 
マイナンバー法(正確な法律名は「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」である)では、19条に、この法に定めがある場合を除いては何人たりとも他人にマイナンバーを教えてはならないと定めている。
 
もし、ICカードの裏を見られて、マイナンバーを他人に知られたら、見られる可能性があるのに持ち歩いたという理由で管理不行き届きを責められるかもしれない。
 
このように、たとえ自分の自由意思であっても知り合いや友人、その他の人にマイナンバーを教えてはならないことになっている。
ただし世帯を同一にするものについては必要に応じて教えていいことになっている。
 
マイナンバーは取り扱いに注意が必要で、めんどうなものである。
もし、誰かにマイナンバーを聞かれた時には、法律のどの条文に基づいて聞いているのか確認してみよう。